看護師の副業の実情
昨今、働き方の柔軟性で在宅、テレワークなどが取り沙汰されていますよね。
本業ばかりではなく、特技や趣味を活かした副業、サイドビジネスをしている会社員も少なくありません。
もっとも、公務員は副業をしたら懲戒!!未だに厳しいですが…(笑)
そんな社会の変化も去ることながら、看護師業界でも一足早くから副業、掛け持ちは「当たり前」でしたよね。
医療業界の人事制度は遅れているなんて言いますが、副業、掛け持ちについては柔軟なのが不思議です。
副業とは
一般的には、正社員やメインに時間を割いて働いている場所を本業といいますよね。
わかりやすく言えば…
社会保険に入らせてもらっているところが、自動的に本業とも言えるんだと思います。
副業は、非常勤です。
看護師さんの多くの副業、掛け持ち先は夜勤専従非常勤であることが多いですね。
夜勤をしながら働く看護師さんは、明け・公休で意外と空き時間が作りやすいので、明けで掛け持ち先の病院で夜勤専従をするなんて方が多いです。
夜勤の仕事は1回あたりの単価も高いですから、割がいい。
首都圏では病院だと3万円~3万5000円前後が相場です。
療養や介護、精神科病院だと2万5000円~3万円弱くらいが相場です。
秀でて1回あたりの単価が高い仕事は…
高いなりの理由があるものですが、相場程度の病院であればそこまで苦労なくお仕事をこなしてもらえることでしょう。
例えば週1回ペース、月4回夜勤専従非常勤で働いたとしましょう。
1回3万円としても月12万円。年間で144万円もの所得になります。
週1ペースでこのくらい稼げてしまうわけですから、看護師として働かない手はありませんね♪
ただし!
注意しなければいけないのは、副業をした場合の所得はきちんと各自で年末調整で申告するようにしましょう。
そうしなければ脱税です。
副業をしてはいけないなんて決まりがある方。
いつもヒヤヒヤしているでしょけれど、しっかり申告しなければバレるリスクがより高くなります。
いきなり本業先の職場に連絡がきて、◯◯さんに脱税、申告漏れの可能性があります…なんて形で本業先にバレるなんて、考えただけでも恐ろしいですよね。
掛け持ち先を探すのは大変
非常勤で週1回くらいの仕事…だと、比較的多くの看護師さんは知人の働いている病院だったり、施設で働く口を紹介してもらう方が多いようです。
知人の職場であれば、比較的シフトの融通も聞きますものね。
副業は禁止!なんて就業規則には書きながらも、副業をしている看護師さんを非常勤で雇用している…
傍から見ると不思議ですが、そこはお互い様で見ないフリをしている法人が多いです。(ここだけの話…)
ただ改めて掛け持ち先のお仕事を探そうとすると、意外と苦戦を強いられるのです。
なぜか?
それは、本業のシフトが出てから副業先にシフトを提出したりするからです。
シフトの締め切りって、毎月10日~15日くらいで、月末25日すぎくらいに翌月シフトが出る。
これが一般的な看護師さんのシフトのサイクル。
もし同じサイクルでシフト希望の締め切りがある掛け持ち先だと、希望のシフトを出せないことになります。
そうなるといつまで経ってもシフト入りできないってことですよね。
また希望を出した日に、必ずしもシフトを入れてもらえるとは限らないです。
自分では月4回はコンスタントにシフトを入れたいと思って選んだのに、フタをあけたら月1~2回しかシフトに入れてもらえなかった…なんて話をよく耳にします。
仮に月12万円、年間144万円の所得を見込んで夜勤専従先に選んだのに、フタをあけたら月3~6万、年間36~72万円でした…ってなったら、話が違う!!って思ってしまいますよね。
でも話が違う!と思うのは、あなたばかりではありません。
雇い入れた法人だって、月に4回入れるという話であなたを採用したのです。
それが実際は月1~2回しか入れませんでしたってなれば、話が違う!って思いますよね。
お互い様です。
掛け持ち先を探すには、コツが必要。
それは「シフトの締め切り」です。
固定でお休みがある看護師さんならば、土曜日入りで探したらいいです。
しかしシフト制の方は、シフト希望の締切がズレてるところを選ぶのが大切です。
多くは似たようなシフトのサイクルですから、こればかりは紹介会社に調べてもらうのが一番てっとり早い方法です。