大学病院から初めての転職
大学病院、公的病院では年度末退職があるある。
あるあるというよりは、常識として守られていることが多いですよね。
実際退職時期なんて、就業先が決めるものではなく労働者側が決めてもよいものです。
でも年度末ではなければ退職できない!と思っている看護師さんは、本当にまじめですし、しっかりした常識もある方だと思っています。
早くも2017年度末に退職するか、しないか…
大学病院などでは、意向調査が始まっている頃ですよね。
大学病院は翌年度の新卒採用人数を、どの程度にるすか採用計画をしなければなりません。
この時期に行う退職の意向調査は、結構大事なんです。
夏頃から翌年度の新卒看護師が動きますから…うまくできていますよね。
さて話は逸れましたが、大学病院から初めて転職する方に、少しでも参考になればというお話をしたいと思います。
大学病院を辞めたい理由
大学病院を退職する看護師は、3~5年目の方が非常に多いです。
石の上にも3年…ですから、3年は頑張ろう!と思うんですよね。
看護学校でも、まずは3年勉強しなさいって先生に言われることも多いんだとか。思い当たる節はありますか?
(でも実際は、奨学金を返済する期間…いわゆるお礼奉公期間が3年のことが多いから、3年経ったら満を持して退職する!って看護師さんが多いのも事実ですよね~。)
新卒=急性期病院で勉強するというセオリーで入職した看護師さんは、実際急性期病院で働いてみて「自分には急性期医療は合わない」と思う方も多いでしょう。
元々精神科や、高齢者が好きで療養や介護方面へ進みたい方もいらっしゃいます。
最近ですとリハビリテーション専門病院も増えており、看護師さんの進路も多くなっています。
やりたい医療をするためという看護師さんが多い反面…
プライベートな時間を削ってまでバリバリ働いてきて、もうそろそろ一息つきたい!っておっしゃる方が本当に多いです。
もちろん仕事を自分の人生の優先順位に当てはめたときに、優先順位が趣味や生活の方が高い方も多いので、ゆったり働きたいという点は否定しません★
・残業が少ない
・有給消化がしっかりできる、連休が取得できる
・勉強会や看護研究がない
・給与は高い
・ド急性期ではなく、ゆったりした病院
と、こんな感じの転職希望にまとまることが多いです。
ちょっと待って、その転職希望!
残業が少ないところがいいから、療養病院がいいかな…と。
もちろん高齢者が好きで、いずれ在宅や施設でも働きたいと思っていた看護師さんは、それもOK!
しかし今まで働いてきた大学病院と比べて、ゆったりした病院や療養病院は、あまりにも大きな差があると思いませんか?
巷のゆったりした病院は、大学病院の比較にならないほどの高齢者が多いです。ゆったりというよりは、変化が少ないといいましょうか。
施設などから搬送される骨折、肺炎などの方が多くて、一般病院といっても実際は療養病院のような雰囲気があることも。
大学病院が極端な急性期病院なのであって、街中には地域密着の総合病院、急性期病院だってあります。
民間病院は、大学病院のような無理ある勤務だとすぐに退職者が出てしまうので、大学病院よりも勤務に融通を利かせることが多いんです。(もちろんすべてじゃないですが)
忙しくなりたくないから、急性期は嫌!と思う方もいらっしゃると思うんですが、今一度立ち止まって転職希望を見直してみましょう。
本当はこの診療科は興味がある、実はこんな研修に行ってみたい、こんな看護師になりたかった…など。
忙しく働いている中で忘れていたこと。せっかくの機会なので改めて思い出してみましょう。