保育園で働く看護師の実態
看護師の働く職場も、年々多様化しているように思います。
もっとも、一番多い求人は病院。
看護師=病院は、世間の認識でも当たり前のこと。そりゃあ求人が多くても当たり前のこと。
近年は介護施設、訪問看護、クリニックと続きます。
国の施策も在宅へ…の向きですから、まさに在宅医療の介護施設と訪問看護は求人数が増えていることもうなずけます。
そんな中、少数派の求人。
それは「保育園」。
保育園で働くということが、イマイチしっくりきていない看護師さんも圧倒的多数いらっしゃいます。
では保育園で働く看護師の実態について、お話してみたいと思います。
土日祝休みの日勤常勤
保育園は想像通り、日勤帯しか運営しておりません。
(中には無認可で24時間のところもありますが…ごく一部です)
つまり、看護師の働き方も自然と日勤のみ。
日勤常勤で働きたい看護師さんには、嬉しいポイントですよね。
さらに朗報!
それは土日祝ないしは、日祝が固定のお休みということ。
日勤常勤の求人は比較的簡単に見つかりますが、土日祝や日祝固定休みで見つけるのは至難の業ではりませんか?
私は長年コンサルタントをしていて、介護施設や病院で土日祝休みを快諾してくれるところは、そう記憶にありません。
日祝は基本的に保育園はお休みですから、何の気兼ねもなくお休みできます。
土曜日は法人の方針によりますが、保育士だけが土曜日出勤しているケースも意外と多いです。
つまり看護師は基本月~金曜日で出勤ができるということ。
ただ土日に行事がある保育園も多いので(運動会、音楽発表会、親子遠足など)、年に何回か出勤することもあります。
でも土日祝が基本シフトに入れられてしまうことを考えれば、年に数回の出勤ならなんとかしようもありますよね★
保育園での業務内容
看護師が保育園で行う業務は何か?
求人を見ていると、園児の健康管理と記載されている求人票を見かけます。
いやいや…そりゃ当たり前でしょ!読んで字のまま…ですが、体調を崩したり、怪我した園児のケアや保護者への連絡がまず第一に重要なお仕事ですね。
看護師は体調を崩しやすい0~1歳児のクラスに配置されていることが多いようです。
保育園は月に1回程度、園医による健康診断があるので健康診断時の記録、園医への相談(園児の発育状態や精神状態など)。また感染症の数によっては、保健所などとの連携も重要な仕事の1つ。
更に保護者向けに月に1回程度健康だよりを発行しています。
夏の時期であればプールに備えての案内、冬の時期であればインフルエンザなどの感染症対策などです。
ここまでは保育園の看護師業務って、保健師みたいだとお感じになりませんか?
看護師というよりは、保健師として健康管理に興味がある方の方がマッチする業務内容かもしれません。
記録やお便り発行があるので、ある程度パソコンを操作できる方の方が苦はないでしょう。
保育園で働く看護師の口コミ
保育園看護師からの話を聞くと、合う合わないが本当にはっきり分かれるなと感じます。
保育園が楽しい看護師
子どもが好きという方向けという求人であることは、言わずもがな。
「小児科経験がないけど、大丈夫?」という質問をいただきますが、小児科求人が必要な求人は正直見たことがありません。
(小児科経験があれば、尚可…くらいはありますが。)
育児経験がある、子どもが好きであれば応募いただけることが多いです♪
子どもの成長を一緒にみていける充実感がある。
子どもから親しまれる。
看取りなどの悲しい場面は少ない。
保健師業務に近い仕事ができる。
このあたりが、保育園看護師として楽しんで働いていらっしゃる看護師さんから聞くお話です。
保育園が苦痛な看護師
保育園は保育士がメインで働く職場です。
病院では看護師が主体で、助手さんをないがしろにされていたように(一部病院だけ?)、保育園では看護師が保育士の雑務をさせられることがあります。
園内の掃除はもちろん、泣き続ける0歳児を1日中背負っていたというお話も。
そんなの序の口で、保護者が厳しい目で見てくるのも辛いなんて話が。
体調不良で親に連絡したところ「忙しいんだから、ちょっとくらいみていてよ!」と言われることも少なくないんだとか…。
休み自体は確保されていますが、その分給与が病院よりも低いケースも。
保育士よりは1~2万円程度高く設定されているものの、保育士の給与がベースになっているので秀でて高いということは残念ながらありません。
どんな職場にも一長一短があるもの。
保育園求人については休み重視、子供と触れ合うことが好きという看護師さんの方がマッチする職場だと感じます。
byハチ