看護師と電子カルテ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

どんな仕事でも、どんな業界でも、今はパソコン作業は切り離せないものとなりました。

パソコンがなければ、プレゼン資料も作れないし、メールも出せないし、顧客や売上の管理もできないし。
現代のシゴトは、パソコンなしには成り立ちません。

医療業界でも、電子カルテの導入以降は飛躍的にパソコンが活かされるようになっています。
患者様の情報を一元管理できれば、情報収集も楽だし、入力作業も効率的になりますよね。

慣れれば、これほどまでに楽に作業が進むことはありません。
しかし病院の中には、まだまだアナログな環境が残る現場も少なくないものです。

半分紙で半分パソコン

公的病院や大学病院、地域の基幹病院ではいち早く電子カルテが導入され、今となっては何度も仕様変更が行われ、常に最新バージョンが入っている病院も少なくないですよね。

そんな最先端の組織でお勤めの看護師さんには、「え、どゆこと!?」と思える、この言葉。

読んで言葉のままなのですが、カルテが紙の部分とオーダリングが混在しているということ。
さらにオーダリングもパソコンで入力するものもあれば、ドクターからの指示書は紙なんてことも。
こんな職場だと、業務になれるのも相当な時間がかかりますよね。

じゃあ電子カルテを導入してしまえばいいんじゃないのか?とも思うのですが、これがまた難しい。
もちろん病院の規模、内容によりコストに見合わないという話が一番大きいです。しかしそれ以外にも、ドクターからの反対の声も意外と多いようです。
例えば療養や精神科病院では、ご高齢の医師も多いですから、今更パソコン入力なんて覚えたくないという声なんだそうです。

そんな医師に限って、字が読めない…って、現場の看護師さんからは愚痴も出ていそうですよね。

オリジナルカルテの使用

大きなグループ病院などでは、グループ独自の電子カルテを開発しているところもあります。
グループ全体で管理しやすいように、グループで情報収集が効率的に行えるように。そしてグループ内異動があっても、すぐにツールを使いこなせるように。

など、合理的な理由はあるものですが…
しかし、実際グループ内で開発された電子カルテは病院本部が主体になっているので、現場の意見や使いやすさの視点から離れた、非常に使いにくい仕様であることも。
もちろん転職してしまうと、まるでカルテの使い勝手も異なりますから、実は厄介なんて声もちらほら…

しかし電子カルテの導入は、何千万と言われています。
病院やグループでオリジナルをつくりたくなるもの、うなずけますよね。

 

意外と施設はパソコン利用率高

有料老人ホームは一般企業が運営しております。
先にも企業ではパソコン導入は医療業界よりも更に進んでおりますから、企業が運営する介護施設でもパソコン導入は当たり前のことですよね。

施設でのパソコン利用は、患者様の状況も去ることながら、往診医への報告書にも繋がるので非常に重要なツールです。
介護施設=楽という思いで、50代や定年後の看護師さんが入社されることがあるのですが、業務(医療行為や看護師としての技術、知識)は全く問題なくとも、パソコン業務に慣れないという声が意外と多いです。

入力する箇所は限られているため、慣れれば問題ない程度の内容のものです。
が、そもそのキーボード操作が苦手な看護師さんには苦でしかないようです。

パソコンスキルがExcel、Word、パワーポイントまで使いこなせる必要はありませんが、最低限のキーボード操作(文字入力)ができる程度のITリテラシーは必要な時代です。

 

 

byハチ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
PAGE TOP