医療の現場は「急性期」と「療養型(慢性期)」の2つに別れていますが、 急性期は忙しく多くの経験を積めるといわれています。
ですので、新卒の看護師さんの多くは、まずは急性期の病棟で務めるというケースが多いようです。
従って、結婚したり子供が生まれた段階で転職し、療養型に移ろうとされる方も多くいらっしゃいます。
一方で、急性期の方がやりがいが大きいということで、
子供が大きくなった段階でもう一度チャレンジしたいという方も珍しくありません。
「忙しくて残業が多い」というイメージが根強い急性期の現場ですが、実際はどうなのでしょうか。
平成18年の診療報酬改定で7対1看護が導入されましたが、それ以降はスタッフの増員をした施設が多く、 残業時間が減っている病院も多く存在しています。更に、スタッフ増員も含めた環境整備を整えてきた影響で、
非常に働きやすい病院が増えてきています。
具体的には、看護師さんにできるだけ長く働いてもらいたいということで、保育所を整備しているところや、
教育制度や寮などの福利厚生に力を入れているところは療養型よりむしろ多い傾向にあります。
しかし、緊急入院や急変で突発的な仕事が多いことには変わりありませんので、
働き方は病院の個別事情をしっかり見てみる必要があります。
では、急性期の病院に転職する際にはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。
ここでひとつの目安になるのは、スタッフの配置人数以外では、
看護師一人あたりの受け持ち患者数、
オペ数、救急搬入数、在院日数、外来・入院のそれぞれの患者数等です。
また、どういった診療科に力を入れているのかをチェックするのも重要です。
これらの情報を集めて比較してみると、それぞれの病院が、どういった業務で具体的に忙しいのかが見えてくると思います。
ハードワークでプレッシャーも厳しい環境にはなりますが、
きちんと調べてみればあなたに合った急性期の病院が見つかるかもしれません。
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