つい最近まで新人だったナース達も、仕事をはじめて3、4年目もすればリーダーやプリセプターなどのポジションを任せられるようになり、
当然後輩からは先輩として扱われるようになります。
人間関係の悩みというと、どうしても先輩との関係を思い浮かべてしまいがちですが、
意外にも後輩看護師との付き合い方や指導方法について悩んでいる看護師さんも
同じくらいたくさんいらっしゃいます。
また、過去に先輩から理不尽な指導をされて「絶対自分はこんな先輩にはなるまい」と思うような、 真面目で志の高い方人ほど後輩指導に悩む傾向があります。
さて、あなたの周りにはこんな困った後輩はいませんか?
他の職業を経験した後に看護師になった方など、年上の後輩に多いケースですね。看護師としての経験が少ないのに、 自分の意見が無駄にはっきりしており、周囲の話を聞かないというイメージです。
こういったタイプの人はプライドが高いことが予想されますので、上手にほめてあげることが大事です。指導したいことがあるときも、
とりあえず褒めてあげたり感謝の気持ちを伝えるところから入ります。
そこから、「もっとよくしていくために~」という言い方で伝えるようにすると、聞いてもらいやすいかもしれませんね。
あとは、誰から伝えるのかに気を使うというのも大事です。
あなたも、Aさんから言われれば納得するけどBさんから同じことを言われてもムッとする・・・何てことがあるでしょう。
伝える内容よりも「誰が伝えるか」の方が重要な場面は大変多く存在します。
話しかけてもあまり反応が無いような後輩です。最近はこういった若い方もどんどん増えているのかもしれませんね。
では彼ら彼女らは、友だちと一緒にいる時も同じように大人しいのでしょうか?そんなことは無いですよね。
恐らく、仕事場でどのように振る舞えば良いのか考えた結果(無意識のケースもあるかもしれません)、
感情を出さないようになってしまったと考えられます。
従って、まずは少しずつでもコミュニケーションを取れるように、
仕事と関係のないテレビや趣味の話などからはじめてみてください。
先輩後輩ではなく友だち感覚で話ができるような距離感に出来れば、自然と仕事場でも話が出来るようになるのではないでしょうか。
何とか先輩たちに認めてもらいたいと、必要以上に他の人の仕事に手を出してしまうようなタイプもいます。
こういった人たちは頭がよくて仕事も頑張りますし、なにより「人に褒められたい」という 承認欲求が強いのが特徴です。
自分の仕事だけにとらわれずに気を回すことは必要なことですが、あまり度が過ぎると周囲の人が混乱してしまうこともあります。
何事もほどほどということですね。
こういった後輩には、手を出してはいけない部分をはっきりと伝えてあげることや、
「人の仕事に手を出すことのリスク」を教えてあげてください。元々まわりからの評価が気になるタイプなので、
どの部分を評価し、どういった仕事は評価しないのかの基準をきちんと伝えてあげれば、
素直に聞き入れてくれるでしょう。あまり遠まわしに伝える必要もありません。
「ゆとり世代」や「草食系」などというフレーズを用いて、メディアは面白おかしく若者達の特徴を表現します。
何時の時代も若者というのは先輩世代にとっては未知のもので、同時に恐ろしい存在なのですね。
そんな一筋縄ではいかない後輩たちに接するとき、是非とも自分のあこがれの先輩をイメージして欲しいと思います。
看護師でも昔の部活動の先輩でも、なんでも構いません。時に厳しくときに優しく、
でもいつもおおらかだった先輩がひとりくらいはイメージ出来るのではないでしょうか。
後輩との関係で困ったら、まずは「その先輩だったらどう振る舞うかな?」ということをイメージしてみてください。
あなたの嫌いな、陰湿で、理不尽で、高圧的な先輩のような対応にはならないはずです。
次ページ>> 同僚と上手く付き合うコツ