妊婦看護師のお金の話

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少子化、待機児童、女性の活動…
など、最近新聞を賑わす言葉。

看護師さんの職場は、まだ圧倒的に女性職場ですからママさんナースも、妊娠中の方も、新婚の方もたくさん周りにはいるのではないでしょうか?

余談ですが…
看護師さんはお子さんが2人、3人いらっしゃる…と、世間の平均よりも多いように感じます。
女性職場だからこそ、古くから託児所が整備されている病院もあったことが大きな理由に感じます。
世の中的には、本当に素晴らしいことであり、これからの女性の活躍を後押しする存在であってほしいなって思います。

 

妊婦の看護師の苦労

実際に妊婦中に働くことを経験した看護師さんは、数え切れないほどの苦労が出てくると思います(笑)

そもそも看護師の職場って、肉体労働も多いですし(トランス、体位交換など頻回ですものね)、1日中立ち仕事が当たり前。
更に夜間は看護師が少ない職場だと1人夜勤ってこともありますよね。それだけ責任も、体力ものしかかる現場です。
それに…忙しすぎて休憩が取れない、食事は食べられない、座れない、水分補給ができない、トイレにいけない。

健康体の身体であっても大変な職場環境であるのに、妊婦になって身体の融通が利かなくなれば尚のこと。
看護師の切迫流産が多いのも、残念ながらうなずけるのが現状。

しかし看護師1人の配置は大きいですから、そう簡単に体調が悪くても休みがもらえなかったり。
そもそも妊婦だからって、プラス1名の看護師を病棟に配置してもらえるほどの余裕がある病院だってないです。
そうなれば、多少の体調不良を押して働く看護師さんって多くて…聞いているだけでも、本当に気の毒な環境だなって毎度思います。

しかし妊婦本人がきついだけではなく、周りでフォローする看護師も大変です。
それなりに重労働は妊婦さんから代わってあげなければいけないですし、夜勤で一緒に組んだらナースコールに走るのは健康体の看護師さんになります。

妊婦になる前には、散々妊婦のフォローを経験してきましたよね?

だからこそ、妊婦になる職場環境って大切です。
もっと言ってしまえば人間関係。ある程度人間関係が構築されている職場であれば、重労働だって代わってもらえるし、フォローしてもらえるものです。

仮にこれが、新しく転職した職場で人間関係もこれから構築していく中、妊娠してしまったら?
職場の人のことも分からないし、自分のことも周りは分かっていない。そんな中快くフォローしてもらえる職場って、本当に素晴らしい。
逆に人間関係が構築できていなくて、フォローしてもらえないと文句を言うのも筋違いかなって思うくらいです。

ものには順序というものがあって、順序を無視するとどこかで弊害が出てくるものですよね。
何が言いたいか…と言えば、家族計画があるのであれば転職はいったん考え直してみませんか?ということ。
色々思うところはあっても、人間関係は一朝一夕に築けるものであはりません。出産してからの転職だってできますからね♪

育休手当、産休手当について

お金の話は…って思っても、やっぱり大事ですよね。お金の話は。

産休手当は加入している保険組合から出ており、育休手当は雇用保険から出ているそうです。
どちらも取得するのには、病院によって規定があるので入職時の雇用条件説明ではしっかり聞いておきましょう。

よく聞くのは「休暇前に、12ヶ月以上の給与所得があった者へ支給する」という規定。
つまり、産休に入る前に12ヶ月(1年)以上働いたという実績が必要ってことです。

産休時点で1年以上働いていたらいいんですよね!?ではなく、入職後1年程度経過してから家族計画をスタートさせた方が確実ということです。

妊娠して切迫流産で思わぬ休みを余儀なくされたり、思ったように働けなくなって非常勤になるなんて話も聞きます。

なんでこんなにしつこく案内するか?と言えば。やっぱり大事だからです、お金。
この手当が意外とバカならない金額。ざっくり言えば、休暇取得前のおよそ5~7割の給与が育休手当になるのです。

夜勤を直前まで入っていた看護師さんだと、額面30万程度、もしくはそれ以上の看護師さんも多いはず。
単純に5割といっても月15万円。
休んでいる期間、何もしていなくても約15万円の手当が振り込まれれば(振込は2ヶ月に1回まとめて入金されます)、大きいですよね。
約1年育休を取得すれば180万円。(厳密に言うと、産休中の金額が違うのでもっと高くなりますよ!)

およそ180万円の手当があるのとないの、どっちがいいですか?と聞かれたら、それはある方がいい!って答えますよね?だからしつこく案内するのです(笑)

もちろん体調によっては、分かっていても退職を余儀なくされる看護師さんもいらっしゃることと思います。
第一は母子の健康なのですが、もし健康妊婦を過程して転職を検討しているのであれば…あながちバカにできない話でしょ?

 

byハチ

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