病院や介護施設に面談に行く時は、「選んでもらえるように」と、ちょっと気が引き締まって適度な緊張感を持って挑む看護師さんが多いことでしょう。
面談は非日常の出来事ですから、慣れている方って少ないですから緊張して当然。
でも時には、適度な緊張感は功を奏することだってあるんですよ。
見学にジャージで行く
まずは職場見学だけしてから、面談を受けるか決めたい!という看護師さんもいらっしゃいますよね。
「見学だけ」となると一気に気持ちのハードルが下がって、気軽な気持ちで見に行く看護師さんも中にはいらっしゃいます。
過去には病院見学を調整したところ、夜勤明けでジャージで登場した看護師さんもいらっしゃいました。
また見学中に、看護部長さんへの言葉遣いや、配慮のない質問を続け、相手の心象を悪くしてしまうケースも意外と少なくありません。
つい気を抜いてしまい、相手に対して失礼なコメントをしてしまう…と。
「エプロンがデポジットじゃないって、考えられないですね。」とか、「なんか雰囲気が暗いですね。」とか。
もちろん、こんな発言しないのは良識の範囲ですが、本人は見学だけ…のつもりで、少し気持ちが緩んでしまったのでしょう。
しかし案内する相手は、面談のときには面接官になる方。
いずれ面談を希望した場合に「この人、細かいことに配慮ができない人だった。」という理由で、面談に至らないことがあります。
つまり、見学だけのつもりが不採用になっているんです。当事者の看護師さんは「見学だけしたのに、不採用って何?!」と少々ご立腹でしたが、相手は面接官ですから。
もう本人が希望しても、会いませんよという意向を示したのでしょう。
服装、質問内容含め、見学も面談のつもりで挑みましょうね。
見学だけなのに履歴書を提出
これも結構多い話。
見学だけを予約したつもりが、持ち物に写真付きの履歴書が必要と言われたケース。
本人は給与計算してもらえるんだと思って、履歴書を提出。
最初に病院紹介をしてもらいながら、退職理由や、転職理由、どんな病院を探しているか、入職時期はいつか…を雑談の中で軽く聞かれる。
なんか面談みたいな雰囲気だな~と思いながら、続けて院内を見学させてもらい、難なく帰宅。
数日考えてみたいと思っていた矢先、病院から「今回はご縁がなかったことに」なんて連絡が入って驚いた!
ウソのような、実話です。
本人は面談のつもりはなくとも、法人は見学だけでも面談の一環として見ているんです。
もちろん履歴書を出さなければ、給与計算はしてもらえないので、見学時に履歴書を提出すること自体は問題ではないのですが。
要は見学だけと思って気を抜いてはいけない!ということ。口酸っぱく申し上げるようですが、これは重要です。
結果的に面談と見学をバラバラに実施するよりは、一緒に実施してもらって給与査定もしてもらいながら、合否に対して皆さんから返答するということが両者にとって問題なく進める秘訣なんだと感じます。
見学だけだから雑な対応をされた
看護部長さんはそもそもお忙しい立場の方ですから、面談となれば面接官として登場し、院内も丁寧に案内してくれます。
しかし見学だけの方の場合、看護部長自らが出てこないケースもあります。
総務課のお姉さんが、かる~く院内を案内してくれてまさに見学。
見るだけ。
極めつけは、看護師の夜勤体制は?離職率は?有給消化率は?看護師の年齢層は?多い患者さんの疾患は?医療行為の範囲は?なんて、よく質問として出ることでも1つも理解されていない。
「看護部に確認しておきます…」とだけ言われて、ただの見学が終了したってことも。
これじゃあ、何のために見学に行ったのかわかりませんよね?
本当にただの見学だったら、見学予約をしなくても自分で外来に行ってフラと院内を見れば良いだけの話。
見学だけの場合、雑な対応をされた典型的なケースです。
byハチ