クリニックの院長は社長と考えよう!

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世の中には大企業、中小企業、零細企業。
はたまた個人事業主と様々な会社、企業が存在しています。

看護師さんの場合、企業で就業されている方は少ないでしょうけれど、医療現場も大中小分けることができます。

 

大企業は総合病院

大企業は資本金3億円以上…従業員数300名以上と、大きな資本金と社員数を誇る企業を指します。
大規模は全体の会社の1パーセントにも満たないんです。全体の数十社ともいわれる大企業。

医療現場で言えば…どういった病院か、考えたことありますか?

私が思うに、医療現場で言う大企業は大学病院、赤十字、国立病院機構などが当たるのではないかと思っています。

いずれも資本金はさておいても、大学病院、赤十字、国立病院機構ともに従業員数は1000名以上の病院になります。
大企業だからなんだ…という話もありますが、一般的に大企業は企業の中の模範となりうる企業が故に、残業への認識や福利厚生の充実は中小企業よりも整っていることは間違いないです。

(でも公的病院、大学病院でも残業が100%申請できているかと言えば…そうでもないのが現状ですよね。)

クリニックは個人商店

一方クリニックは…中小企業?

一部クリニックは、事業所単位が比較的大きく、従業員も20名以上抱えているようなところもあります。
そういったところは、中小企業の部類なのでしょう。

整形外科クリニックでデイサービスや、リハビリを行っていると看護師以外のスタッフも多く職員人数が多いです。
またクリニックを複数箇所持っているところ。医療法人として運営しているところもありますよね。

多くのクリニックは、院長=社長という開業医のクリニックですよね。
駅前とかにも、山ほどありますから想像に易いでしょう。

そんなクリニックでは、院長と受付が数名、看護師が数名という感じでやりくりしています。
看護師も同じシフト内で2~3名ほどですよね。

クリニック求人を希望する看護師さんって、多くはこういった街場のクリニックをイメージされていると思います。
ただ少し考えてみてください。

自分の上司が院長であり、社長という組織。
院長の言うことは絶対ですし、万が一何か相談事があっても院長が相手ですよね。
今まで看護部があって、師長、副看護部長、看護部長がいる組織で働いてきた方は、医者が上司になるって想像してみるといかがですか?

全ては院長の人望と性格で、組織の雰囲気が決まります。

 

クリニックのコスト意識

もし自分が社長だったら…
なるべくコストを圧縮して、利益を上げたいですよね。だって経営って、簡単に言えばそういうことですから。

院長も考えることは一緒。
1円でもコストをかけずに経営したいです。

ではコストって…何に一番かかると思いますか?
いわゆる固定費なんですが、立地条件(賃料)をケチって患者様が入らなければ元も子もないです。
次に固定費で大きいものは、人件費です。

非常勤の場合、時間計算だから給与は減りはするけど、増えはしないというメリットがあります。
一方常勤の場合、月給は毎月決まって支給しなければいけない。
また賞与も業績連動とは言え、出す必要性に迫られる。
更に大きいのは社会保険料など、正社員を採用することで福利厚生費が膨大にかかります。
1人常勤がいると、月給の他に1.5倍くらいの経費がかかるわけです。

院長だったら、どう思うでしょうか?

常勤は採用しないで、非常勤ばかり寄せ集めたくなりますよね。
だからクリニックの求人って、非常勤が多いんです。
お子さんが幼稚園に行っている間、午前診療だけ働きたいというママさんナースも多いですからお互いの利害関係が一致した求人というわけですね。

院長が社長である…ということ自体は、問題ないことだと思います。
ただその背景に色々な問題が出てくる可能性が、普通の病院よりも高いという点は十分に認識されてから探された方が入職後の皆さんのためかなって常々感じます。

 

 

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