配属先の希望

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看護師の仕事って、よく「プロフェッショナル」なんて言われます。
看護という領域においては、プロフェッショナルであることは間違いありません。

更に医療は診療分野が細分化されていますよね。
特に大学病院などでは消化器内科病棟、消化器外科病棟などただ単に「外科」と「内科」とザクっと領域を区切っているだけではなく、専門によって外来も病棟も異なります。
そんな中で、更にこの病院はこの診療科に強みがある…なんて言われますよね。

新卒では大学病院や総合病院で活躍された方は、ある程度診療科も区切られた中で働いてきたはずです。
そうなると、次の転職先でも今までの経験を活かしたいと思うのは職業人として当たり前のこと。
看護というプロフェッショナルだけではなく、診療科でもプロフェッショナルになっていくのです。

 

専門病院をどう探すか

精神科病院は、他の一般病院や療養病院と比べて違いが明確なので、精神科病院探しで困る看護師さんは少ないように感じます。

よく専門病院での相談に乗るのは、循環器内科・心臓外科など心臓周りに強みがある病院。
個々数年こそ循環器内科領域では「循環器センター」なる名前で、カテーテルに強みを持たせようと動いた病院も少なくありませんでした。

名医なんて呼ばれている先生がどこにいらっしゃるか調べると、必然的に専門性が高い病院を調べることもできます。
ただ名医が転職していることも実際にあったりして、かつてはカテーテル件数が県内NO.1!だった病院も、今はカテーテル件数が落ち込んでいるなんてケースも少なくありませんのでご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

配属先は希望できるか

転職の際に、気になることは自分の興味がある領域にどれだけ携われるか…やっぱり気になりますよね。

病棟でも外来でも、施設でもどこでもいい!外科でも内科でもなんでもいい!という看護師さんは、言葉ではそうおっしゃっていても、実際本心からそう思っている方は少ないです。
今までのご経験をヒアリングすると、外科系が好きなんだな~とか、緩和ケアの認定を目指したいんだな~とか感じるものがあります。

今までずっと内科系でやっていらっしゃった看護師さんが、転職先でいきなり心臓外科病棟に配属になったらどうでしょう?
だいぶギャップがありますよね。

精神論で言ったら、そんなの勉強しろ!と言われてしまうのかもしれませんが、今までの経験が活きづらいのってプライドまで踏みにじられたようにも感じますから…
実際配属先が希望と違うことで、早期に退職される看護師さんもいることが配属先の大切さを物語っています。

面談の時、配属先希望を聞かれることは多いです。
そんな時に「◯◯病棟を希望します!」って、きちんと伝えても大丈夫です。
しかし希望の配属先に空きがないことだって、往々にして考えられます。もし入職されたいタイミングで希望病棟に空きがない場合に、「◯◯病棟じゃないと考えられない!」という看護師さんだと、病院側はとても採用しづらいです。
だって配属先が違えば、早期退職してしまう可能性が高いんですから。

そこで面談時に配属希望を聞かれたら「◯◯病棟で今までの経験を活かせると嬉しいですが、他科でも勉強はしていきたい。」とリップ・サービス含め答えていただければ100点の回答です。

配属先希望と、今後のキャリアについて配慮した配属先で、皆さんに長く勤めてもらうのが看護部長さんとしては嬉しいこと。

ただ考えてみてください。
看護師は看護の療育のプロフェッショナルであることが大前提。
ある領域でエキスパートであることも非常に大切ですが、看護という仕事全体を俯瞰できるゼネラリストの方が圧倒的に重宝されます。
先にもお話しましたが、ゼネラリストであれば病棟が希望外でもきちんと看護を実施してくれる方だからです。

エキスパートなら本当に突き詰めてください。
ゼネラリストなら看護観を大切に他科でも勉強してみてください。

 

 

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