看護師人数の少ない職場~病院編~

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こんにちは、ハチです。

新卒看護師が入職して1ヶ月半ほど経過しました。
徐々に病棟の雰囲気も平常に近づいてきましたか?

1年を通して一番人が潤っている時期が4~7月頃。
夏の賞与後に退職交渉に入る方も少なくないですが、新年度が一番人員が多いのはどこの病院、施設でもあるあるの話ですよね。

とは言え、総合病院や大学病院などいわゆる看護配置7:1の職場でお勤めの看護師さんは、本当に看護師が少ない職場ってどんなところか考えてことありますか?
誰しも自分の病院や施設が一番看護師の人数が少ないと思っているでしょうけれど、実際に本当に少ない職場はどのようなところでしょうか?

 

看護師の少ない病院

看護配置7:1ということは、25:1よりも看護師人数が多いということですよね。
つまり、10:1、13:1、15:1、20:1、25:1になるにしたがって看護職員の数が少なくなります。

もっとも7:1の病院は、大学病院、公的病院、総合病院などいずれも地域などの基幹病院であることが多い。そういった病院では四六時中救急搬送や急変対応、委員会や勉強会に追われ、残業に残業を重ねる看護師さんが多いですよね。
7:1の病院も看護師人数が足りているなんて感じたことある看護師さんは、おそらく数えるほどもいらっしゃらないことと思います。

が、しかし!
そもそも7:1よりも看護配置上少ない病院が実際ある。どんな病院でしょうか?

例えば回復期リハビリテーション病棟は、15:1のことが多いですね。慢性期や地域包括ケア病棟では10:1~15:1の配置基準が多い。

療養病棟、精神科病棟では20:1、25:1の看護が行われています。
(精神科でもスーパー救急は7:1)

転職するときの条件を聞くと「今よりもゆったりした病院で働きたい。」とおっしゃる看護師さん、非常に多いです。
特に大学病院や公的病院で3年ほど働いてきて、初めての転職の方。
ゆったりって言いますが、どんな意味でのゆったりを希望されていますか?

看護配置でゆったり=看護師人数が多いという意味を希望しているのであれば、7:1=大学病院、公的病院が一番多いんです。今働いている職場が、実際一番看護師の人数が多い病棟とも言えるんですよね。

残業が多かったり、休日出勤が多かったりで、実は人員が多いということは気づかされていないでしょう。
初めて転職した慢性期病院で15:1の病棟に配置され、「看護師が少ない!1人あたりのやることが多い!こんなはずじゃなかった!!」って、結構多い話です。

改めてゆったりと皆さんが思う意味、考えてみましょう。
大学病院などで勤めてきた看護師さんのゆったり…という意味は、我々コンサルタントはある程度理解できているつもりです。
おそらく、
・残業が今の組織よりも少ない
・強制的な時間外の勉強会への参加がない(しかも残業代はつかない)
・看護研究自体がない
・病棟会、委員会、看護研究参加のための休日出勤がない
・日勤だけで働ける

など、この中に当てはまるものがいくつかありませんか?
どれもあるある!!なんですが、これって「ゆったり」を表現するものではないですよね?

ゆったり…と一言でまとめてしまうのではなく、今の病院を退職した理由を改めて棚卸して、どのような点が嫌なのか?また、どのような点が改善されている組織で働きたいかを考えてくださいね。
もしかしたらそれは、他の公的病院かもしれませんし、急性期病院だったりするのかもしれません。

ゆったりした病院と一言で言ってしまうと、ただただ慢性期や療養病院での時間の流れがゆったりに見えて転職先を決めてしまいがちです。
入った後に、看護師の少なさを感じて「思ったより忙しい!」と転職を失敗したと思ってしまうんです。

ご注意くださいね。

 

byハチ

 

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