夜勤専従常勤は採用ハードル高め

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働き方の柔軟性…が世の中で求められており、各企業ともに在宅勤務、時短の導入に躍起になっています。

看護師業界でも、時短常勤は徐々に浸透しつつあります。
ただ受け持ち制をしている病院では、簡単に時短制度を導入できない背景もあるそうです。受け持ち制ですから、担当が帰った後のフォロー体制がしかれていないと難しいのは当たり前ですよね。
さすがに在宅勤務…は、患者様あっての業務故、今後も導入は難しいことでしょう。

さてそんな働き方の柔軟性と謳われる昨今、看護師さんでも日勤のみ、夜勤のみで働きたい希望の方がとても増えています。
日勤は看護師人数の配置が多いため、求人数も多いです。病院ばかりではなく、施設、在宅医療、クリニックなど日勤だけのお仕事は多いですから看護師さんも選択肢がたくさんあります。
しかし夜勤専従は求人数も大変少なく、求人探しを困難に感じている看護師さんも多いのでは?

夜勤専従常勤希望の看護師さんに、求人探しの前に心得ておいてもらいたいことを今日はお話したいと思います。

 

夜勤専従常勤とは?

読んで字のごとく。
夜勤のみで常勤として働けること…です。

かねてより夜勤専従非常勤は、看護師さんのWワークの求人として浸透していました。
しかし、それはあくまで「非常勤」の話。
夜勤専従非常勤は、派遣含めると非常に多くの求人がありますよね。

一方夜勤だけの勤務で常勤になれるという、夜勤専従常勤は…
探してもなかなか求人が見当たりません。

導入している病院が圧倒的に少ないことが、求人が見当たらない原因です。
看護師さん自身も、夜勤専従常勤の求人がほとんどないことをご存知なので、なかなか退職をしない。
そのため、夜勤専従常勤の雇用形態を導入している病院でも、めったにポジションが空かないそうです。

夜勤専従常勤で働きたい看護師が増加中

求人がない一方、夜勤専従常勤で働きたい看護師さんのニーズは年々上がる一方。

夜勤だけで勤務すると、月9~10回程度の夜勤で出勤すればOKなので出勤回数がまずは少ないのは魅力。
そして夜勤明け、公休とシフトが作られるため連休と感じる日が多いこともニーズの高さ。趣味が多い方や子育て中や介護のある看護師さんは、時間が作りやすいという理由で夜勤だけの勤務をしたい方が多いですね。

以前は圧倒的マイナーだった夜勤専従常勤ですが、今はマイナーどころか人気の働き方に。
人気すぎて、少ないパイを奪い合っている状態です。以前よりも、更に求人が少なく感じるわけです。

求人を減らしている理由に、病院が夜勤専従常勤の雇用を廃止している動きも実はあるのです。
夜勤専従常勤はシフトの作りにくさ、看護レベルの低下などを招くため、現場では非常に評判の悪い働き方なのです。
夜勤専従常勤の方が休み希望や、夜勤入りの希望などをされると、シフトが作れたものではありません。
看護協会では、72時間ルールがあるので夜勤のみの勤務はあまり好ましく思っておりません。

夜勤専従常勤は、看護師不足の緊急措置として導入しているのが建前。
故に、どこの病院も看護強化に睨まれないように夜勤専従常勤は廃止したいのが本音だそうです。

夜勤専従常勤は採用ハードルが上がる

求人が少ないだけでも、少ない求人に希望者が殺到するんですから内定をもらいにくい理由が分かりますよね?

それに病院としては夜勤専従常勤はネガティブなことがあるので、よほど良い方ではないと採用したくないのです。
勤務に絶対に穴を空けない、少ない看護師人数でも任せられる技術や知識など。
求められることはたくさんすぎるほどあります。
それを面談の1時間程度で見極めることは至難の技。だからこそ、内定が出にくくなるのです。
夜勤専従常勤だと不採用だけど、普通の常勤だったら採用検討してもよかった…という、不採用理由を意外と多く聞くんですよ。

もし「この病院で絶対に働きたい!」という病院指定の希望がある場合は、働き方よりもまずは内定をもらうことを視野に入れましょう。
入職後に、あなたの技術や人柄が認められたら夜勤専従常勤に登用してもらえる可能性は高いです!!

 

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