助産師の求人がない

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3~4月の転職シーズンに向け、就職相談が増えてくるこの時期。
次の良い職場を探したい!と、意気込んでいる看護師さんも多いことでしょう。

看護師の求人も増える時期ですが、助産師求人はどうでしょうか?
看護師と同じように、今が一番求人の多い時期でしょうか?

 

産婦人科がない

皆さんもご存知の通り、産科、救急、小児医療は依然厳しい状況に置かれています。

産婦人科医の減少に伴い、産婦人科医の採用は困難を極めているそうです。
ある公立病院では、先日常勤医2名の内、1名が急遽退職することになり、急遽分娩が中止になったそうです。こんな話も驚かなくなるくらい、悲しいことによく耳にする話となってしまいましたね。
総合病院では、常勤医の確保ができず分娩取りやめにするケースが非常に多いのです。

元々少ない常勤医で分娩を取っている訳ですから、産婦人科医を取り巻く環境も苛烈。
個人病院、クリニックでは院長の年齢が高齢となり、担い手がいない、院長の体調面などの理由で、これまた分娩が中止になったりします。

総合病院、個人・クリニックでも分娩が取りやめになると、どうでしょう?
困るのは分娩希望の患者様ばかりではありません。

助産師も仕事がなくなり、ある日急に転職活動を強いられることになるわけです。

助産師以外の仕事できますか?

私の経験上…
助産師資格をお持ちの方で、看護師として働き直したいという方は…あいにくですが、ほぼお会いしたことがありません。

もっとも大学病院や公的病院では、配属先は選べませんから助産師さんでも他科で看護師として働いている方もいらっしゃいますよね。
でも本音は、助産師として働きたい、お産を取りたい…とお思いでしょう?
だから他科で働く助産師は、助産師として働ける求人を探すんですよね。

他の助産師さんも、皆さん同じことを思っています。
だってお産を取りたい、産科に携わりたいからわざわざ助産師を取得しているんですもの、当然といえば当然。

そんなプライドもある助産師さんが、ある日急に「今月末でお産取りやめることになったので、他科に行ってください。」とか「転職活動していいですよ。」なんて言われたらどうしますか?
右往左往するばかりですよね。

 

助産師の求人がない

最初にもお話したように、お産と取っている病院がこれだけ減ってくると、助産師の求人ってほとんどないわけです。

数年前までは助産師は引く手あまた!経験がある方、ウェルカム!年齢、経験不問!!なんて時期もありました。
しかしここまでお産を取り扱っている病院が減ってくると、他に移りたい助産師も他に移れず、結果求人も出ません。
その負のサイクルが積み重なり、数年前に比べ飛躍的に求人数が減ってしまった今があるのです。

助産師があれば、求人もたくさんあるとお思いの方、要注意です。

助産師さんは個々の希望も強いです。
無痛分娩はやりたくない、ハイリスクの取扱について、クリニックはちょっと、高給与がいい…など、看護師より希望されることも多いです。
ただ全ての希望を叶えられる求人は、これだけ求人数が減ってくると叶えることが難しい

今一度、退職の理由を整理して次の転職先に求めることを棚卸ししましょうね。

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