妊婦看護師のお金の話を以前書かせていただきました。
もらえる手当はもらいたいですよね♪という話だったのですが…(大きくまとめると。)
「諸事情ございまして、転職を余儀なくされております。」という妊婦看護師さんもいらっしゃいます。
そんな妊婦看護師さんへ向けたお話を書かせていただきますね。
前回の話の流れでは、妊婦期間に退職することは損!と思うものの、そうも言っていられない看護師さんのケースをご案内。
妊婦看護師からの転職相談
入職早々に妊娠してしまった
転職してすぐ、妊娠が発覚した方。
チラホラご相談いただくことがございます。
いつかは欲しいと思っていたけど、入職すぐには考えていなかった…と、本人にとっては青天の霹靂であるようです。
しかしそれは、受け入れた側の病院や施設にとっても青天の霹靂。
「入職時点での条件が違う!」なんて、心無い言葉を雇用主からは掛けられ。
更に「何かあっても困るから。」と、閑職(サラリーマンで言う窓際みたいな)に追いやられたから、この職場にいても意味がない!という看護師さんがいました。
まさに人間関係がもたらすという一件。
きっと上司や現場の方とある程度の人間関係が構築できていたら、第一声に「おめでとう!」って言ってもらえたのでしょうけど。
受け入れる側も、即戦力と思って採用して、入職してもらう日を心待ちにして、さらに受け入れのためにシフト調整したり、制服などの用意だってしてきたのに…
「話と違う!」と言いたくなる、受け入れ側の気持ちも一理あるんです。冷静に考えれば。
しかし言われた妊婦看護師さんにしてみたら、なんて失礼な!こんなところで続けられるものか!って思いますよね。
おっしゃることも、よく分かるんですよね。
安定期に入ったから仕事したい
悪阻がひどくて仕事にならず、前職を退職してしまった。
けど…悪阻が落ち着いて元気になってみると、暇で仕方ないから働きたい!と思って、相談をいただくことがありました。
どうせ暇なら働いた方がいいですし~
できれは産休や育休ももらって、手当もらえるとラッキーなんて思って。
と…
これって、どうでしょうか?
前もお話したように、そもそも産休手当、育休手当は在籍期間に関係しているので、妊婦から入職して、確実にいただけるものではないんです。
(法人によりルールは異なりますが、そんなに懐深い法人もそんなに多くないです。)
でも、実際妊娠前はバリバリ働いていた看護師さんが多くいらっしゃるので、元気になってみると「暇だー!」と思ってしまうのは、お気持ちは十分分かります(^_^;)
妊婦の転職活動は至難の業
妊婦さんを快く受け入れてくれる法人、長く転職支援に携わってきましたが、実際はとても少ないです。
妊婦さんというだけで、色々なリスクがありますから。本人の身体のリスクも勿論ですが、すぐに居なくなってしまう看護師さんに、現場で手取り足取り教えることは法人側のリスクです。厳しい言い方になりますが、教えることは、法人にとってはコストだからです。
今までコンサルタントをしていて、妊婦さんでサポートが成功したケースは数件しかありませんでした。
妊婦中に就職した経験がある看護師さんのお話を聞くと、常勤ではなく非常勤で近くのデイサービスに在籍していた…とか、以前勤めていた職場でお手伝いしたとかが多かったです。
中でも一番多かったのは、派遣で体調が良い日に働いていたというご意見。
派遣会社にも妊婦の旨伝えて、条件に合う仕事を案内してもらうのが一番手っ取り早かったそう。
もちろん全ての派遣先が妊婦OKではないようで、妊婦ではない時と比べると案内される仕事の件数は制約があるようです。
しかしデイサービス、訪問入浴(記録、観察メインの現場)など派遣内容によっては、妊婦さんでも身体の負担が少ない現場もあります。
派遣であれば、1日限りであり派遣される法人側も直接雇用関係がない気楽さからか、ある程度妊婦であることも考慮してもらえるそうです。
しかし紹介でも派遣でも、妊婦看護師さん側が「仕事を選ぶ」立場ではいられないのが正直なところ。
どのくらい長く働く職場と考えて転職するか…ですが、コンサルタントとしては「すぐ辞める」職場よりは「長く働いてもらえる」職場を案内したいものです。
もちろん皆さんだって、長く働ける職場に出会いたいと思っていらっしゃるはず。
であれば、少しでも条件よく探せるタイミングでの転職活動をオススメいたします。
それでも転職をしなければいけない!ということであれば、まずはコンサルタントに一度相談してみましょう。
byハチ