看護師の求人サイトにも、当然良し悪しがあります。 しかし、最も重要なのは求人サイトの担当者(エージェント) とあなたとの相性なのです。 従って、転職サイト選びで時間を使うよりは、いくつか好みのサイトに登録し、 その中で自分にあった担当者と仕事探しを進めていくという方法が、最も上手な仕事探しのやり方です。 登録は2〜3サイトが目安です。気になるサイトがあれば登録してみて、最高の転職先を見つけてください!
“転職サイトへの登録は有料?”
求人サイトは全て無料
転職サイトは、ハローワークや求人雑誌などと同様に、どれだけ使っても無料で利用出来ます。なぜ無料で利用出来るかというと、求人雑誌と同様に、求人を出している医療機関側が転職サイトにお金を払っているからです。
一般的には、転職者の年収の15〜20%が医療機関から転職サイトに支払われる仕組みになっています。従って、転職エージェントとしてはあなたの親身になって転職サポートをすることで、自社を通して転職してもらうことを目指します。
但し、転職者が入職後半年以内に退職してしまうと、医療施設(求人側)からの報酬を一部返金する制度を設けています。これは、出来るだけ定着率の良い転職者をエージェントに紹介してもらうためです。
“転職サイトを選ぶ基準は?”
サポート力があるサイトを使う
転職サイト選びで重要なのはこの3つです。
1. エージェントのサポート力
転職「サイト」と呼ばれていますが、サイトを使うのは初期段階がメインで、本格的に転職活動を開始しだした後は担当のエージェントの方とのやりとりがほとんどです。その際に、連絡のスピードや転職者の意図をきちんと把握した上で求人を提示出来るか、転職先との交渉を高いレベルで進められるか、などでエージェントの力が問われます。
2. 整備しているサポート制度
サイトごとに特徴的なサービスを打ち出していますので、是非使い分けてみてください。カンゴルーであればナースに役立つ嬉しい情報を配信(仕事から美容まであらゆるアドバイス)をしてくれたり、ナースではたらこであれば転職するとお金がもらえる支援金制度を用意してくれています。
また、細かいところではフリーダイヤルの窓口があるかや、夜間の問合せに対応してくれるかなども、重要になるでしょう。
やはり転職支援をしてきた実績が豊富なサイトについては、こういった制度がきちんと整っている傾向があります。
3. 紹介している求人の量と質
最も重要と思いがちな求人内容ですが、これは実はどのサイトでも大きく変わらないという特徴があります。というのも、転職サイト同士で常に情報収集を行なっており、自社に出ていない求人が他社で出ていると、「うちでも扱わせてください!」とアクションすることが多いためです。
それでも、独自の求人が全体の2〜3割程度は存在していますので、複数のサイトを使い分けるメリットはこのあたりにも存在しています。
以上の1〜3をポイントとして、こちらのサイトでは人気のサイトをランキング形式でご紹介しています。但し、各サイトの担当者とあなたとの相性も非常に重要になってきますので、あまり悩みすぎずに気になったサイトにいくつか登録して利用してみてはいかがでしょうか。
“いろんなサイトを使った方が有利?”
サイトは単独では使わない
転職開始時は3サイト程度の求人サイトを使うことが一般的です。利用サイト数が少ないと比較が出来ませんし、多すぎると管理が面倒になってしまうからです。登録する段階では3サイト程度に無料で会員登録を行い、その後希望を伝えて、それに沿った求人を紹介してもらいます。この段階で、担当者との相性の良し悪しが出て来ます。
あなたの希望をきちんと聞いて求人を出してくれる担当者もいれば、紹介料が高いなどの理由で、自社が紹介したい求人ばかりを紹介してくる担当者もいるでしょう。また、純粋に対応スピードが早い、会話をしていて感じが良いなどの印象も重要です。実際に求人に対して履歴書を出して、選考に入る段階では2サイト程度をメインのサイトとして利用します。
ここでポイントなのは、1サイトのみに絞らずに選考を進めていくことです。複数サイトを使い続け、かつそれを担当者にも伝えることによって、緊張感を持って対応を続けてもらうことができます。また、他社からも求人の紹介を受けていることを伝えれば、より良い条件の求人を紹介しよう、条件を交渉しようというモチベーションを担当者に持ってもらうことができます。
“面接に向けての準備は?”
面接は基本を押さえればOK
はじめての転職の際には、「面接対策はどの程度準備すれば良いの?」というのが気になるところだと思います。可能であれば、一度だけでも結構ですので転職サイトの担当者にお願いして面接練習をしてもらいましょう。実際に面談しなくても、電話でも問題ありません。
一度声に出して質問に回答しておくことで、準備が足りない部分が見えてくると思います。質問内容としては、転職(退職)の理由、看護観、なぜこの施設を選んだのか、という3つがメインになりますから、これらを中心に準備をしておけば問題無いでしょう。
看護師さんの中には「どうせ面接で落ちることはないだろう」という軽い気持ちで面接に行かれる方も多いのが現実で、服装が乱れていたり、言葉遣いが友人同士のような話し方だったりと、基礎的なことが疎かになってしまう方も多いです。面接相手や同席してくれる転職サイトの担当者に対しても失礼になりますので、最低限の準備は怠らないようにしましょう。
“ブラック病院が怖い・・”
ブラックな職場の見分け方
エージェントを通じて10程度の求人が出てきた段階から、少しずつ絞り込みを行なっていきます。この際に、ついついお給料に目を奪われてしまいますが、注意が必要です。
お給料を他の病院と比較して高くしているというのはそれなりに理由があり、例えば退職者が絶えないので給料を高く設定しているという可能性もありますし、純粋に看護師さんに対しての待遇を手厚くしているという理由かもしれません。その辺りをエージェントを通じてチェックしてみると良いでしょう。
特に、その時に求人が出ている理由は、退職者が相次ぐからなのか、看護体制の変更があったからなのかなど、確認してみることをお勧めします。
“新しいの職場での人間関係が不安”
面接を利用して現場の雰囲気を知ろう
転職の際に、職場の人間関係を多くの看護師さんは重要視されています。
転職企業の担当者に現場の雰囲気を教えてもらうことも可能ですが、やはり自分の目で確かめる方法がベストです。
ですので、面接の際には見学をセッティングしてもらい、現場で働いている人の表情や動きを見てみてください。余裕を持って働いているのか、あくせく動き回っているのか、時期や時間帯にも大きく左右されますが、おおまかな印象は得られるはずです。
“内定後に注意すべき点は?”
気になる条件は細かく確認
面接後に担当者を通じて内定の連絡を受けることになりますので、ここから細かな条件の確認に進みます。
病院によっては通常の勤務以外に、委員会への参加などの役割が当てられることもありますので、そういったところに見落としがないか、エージェントと連携を取りながら確認を行いましょう。
それまで転職をしたことが無い方は確認すべきポイントがわからないとおもいますので、エージェントや転職経験の多い友人に「転職した後で問題になりやすい点」を教えてもらいながら進めましょう。
ここで条件が擦り合えば、晴れて転職が完了となります!