―この度は、お時間を頂きありがとうございます。私たちは、看護師さんの転職をサポートするためのサイト「看護師転職エース」を運営しております。そこで、本日は看護師さんの転職や現状について、本音で話して頂けたらと思います。よろしくお願いします。
片岡さん:はい、よろしくお願いします。私でいいの?って感じですけど(笑)。
―突然ですが、師長さんは看護師さんの採用面接に立ち会うのでしょうか?
片岡さん:立ち会いますよ。病院によって採用システムは違うと思いますが、私が働いている病院では事務長と総師長、または師長である私で面接を行っています。診療科を限定して募集する時は、その科のドクターが出ることもありますが、正直なところ、ドクターとナースでは見るポイントが全然違うので、必ずナース側からも誰か立ち会うようにしています。
―ズバリ、面接の際にチェックするポイントは何でしょうか?
片岡さん:やっぱり人間性ですね。ドクターは、ナースとしての経験を重視する傾向にありますけど、私たちナースにとっては経験よりも人間性や誠実さが大事。だって、ナースの仕事って一人で出来る仕事じゃないし、チームワークが大切ですから。何人も面接をしていると、会話の内容や発言、表情から、なんとなく、その人のことが分かります。そもそもナースは、業務上でも観察力が求められるので、普通の人よりも表情から何かを読み取るのは得意な方だと思います。
―具体的に「こういう人に来て欲しい」って、ありますか?
片岡さん:明確な看護師像を持っている人が良いですね。専門看護師や認定看護師、緩和の認定を取った看護師とかは、看護師像が明確です。ナースとしての目標を持って働いている人は、仕事をしていても、全然違いますから、そういう人に来て欲しいです。
―そんなに違いますか?
片岡さん:全然違う!!!仕事も積極的だし、ただ業務をこなしているだけの人とは何もかもが違いますね。ウチの病院でも「認知の勉強をしたい」って言うナースがいて、やっぱり観察力も記録も、全然違いますよ。そういう人はドクターもすぐに見抜くようで、先生からの報告も違って来ます。そうやって周りにも士気やヤル気が伝染して、職場全体の雰囲気が良くなります。
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