近年、増えつつあると言われている男性看護師ですが、まだまだ女性看護師に比べて数が少なく、政府が統計を発表している平成28年度賃金構造基本統計調査によると、男性看護師が最も多い都道府県は大阪府で、その数900名以上、一方、鳥取県では9名、福島県・福井県では13名と、地域によって大きな開きがあります。
よって、平均年収の統計においても、一人一人の占めるウエイトが非常に大きいため、女性看護師の統計と比べて、バラつきのある平均になっています。
全国レベルで見比べると、女性看護師の平均年収が約479万円なのに対して、男性看護師の平均年収は約493万円。しかし、先にも述べたとおり男性看護師の数は女性看護師に比べて圧倒的に少なく、全体の9.6%程度に過ぎません。そのため、総師長や師長など役職に就いている方がいるだけで、平均値が大きく上がります。
また、女性ナースでは都道府県別の平均年収が7番目に高かった山口県ですが、男性ナースでは47番目と最も低く、それは山口県で男性ナースへの待遇が低いのではなく、フレッシュな人材が多く、今後の活躍が見込める地域と言えるでしょう。
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